移住及び不動産購入のためサムイ島視察したけどやめた理由

バンコク在住のゆっきーです。サムイ島が好きで引越し先を探すために行ってきましたが、バンコクしか勝たん!という結論に着地しました。

気に入っていたのはサムイ島ではなく、バンヤンツリーサムイだったみたい。そもそも高級ホテルにおこもりステイするのと、移住目線で街歩きするのとでは全然変わってくる。

移住関係は現地に足を運んであらゆる角度から見てみないとダメね。

バンコクは初見ですごく気に入って移住しても違和感がなかったので、もちろんサムイも大丈夫かなと鷹を括っていたわけです。

しかし、サムイは同じタイだけど文化が違う。

・バンコクより蒸し暑い
・モールやレストランはクーラーがない
・無免許の外国人が運転しまくってて危ない
・物価もバンコクより高い割に質が伴っていない

そんなわけで、サムイはしまんちゅ生活はまだ早すぎた、、、。ホリデーで行くのが最適です。

前置きが長くなったけど、サムイ島の不動産購入について視察中に起きた事件やリアルな内情を包み隠さず書いてみました!

サムイ島で不動産購入はリスキーだと感じた理由あれこれ

家探しはハード面ソフト面どちらも大事だけど、大切にしたい価値観を妥協せず暮らせるか?という判断基準がわたしには合っていました。

その土地での暮らしを想像してみて実際に生活してる様子がしっくり来ない場合は考え直すことをお勧めします。

不動産エージェントが信頼できない

視察のために不動産エージェントから提示された内覧日に合わせてチケットを取り、時間を確認をしているのに、OFF PLAN(内金を払ってから竣工するリスキーな案件。詳細は次項)だけど大丈夫か?本当に来るのか?大丈夫なら物件を今から探す。

という連絡が、内覧前日に来るというレイジーさ。

それも見越して1週間前から詰めて確認しながら進めたけど、想像を遥かに超えてきたよね。

バンコクで引っ越しする際は、エージェントは日系ローカル関係なく同じ内容を問い合わせて早く返信が来た方、かつ提案力が的確だった方に依頼してる。もちろん前日にすっぽかしとかない。

しかし、同様の方法であってもサムイ島の場合はレスが遅い。ローカルだけでなく外国人担当者も腰が重い模様。

だけど、状況的に自分がサムイ島のエージェントになったつもりで考えたら、3,000万程度の物件は旨みが少ないので積極的にやりたくなくなるかもね。

もちろんこのバジェットは決して安くない。わたしの地元だったら土地付き一軒家が買える額なんだけど、某国富裕層の流入で億単位の物件が普通に売れていくため優先度として低いのかなと予想。

自力で良さげな物件を探して、オーナーに「電話」で直連絡して内覧予約する方が確実で遥かに効率良かった。土地勘のない場所で外国人が物件を買うとなると、詐欺のリスクも上がるんだろうなと感じた。

物件購入における2つのリスク。内覧不可能OFF PLAN&ご近所トラブル

第一候補に上がって今すぐ買うくらいの勢いで目をつけていた物件があったんだけど、蓋を開けてみたらOFF PLAN。なのにセールスギャラリーもない。

OFF PLANは最初にデポジットを支払ってから着工するんだけど、完成までの期間に3〜5年設けてあり非常にリスクが高い。メリットとしては、相場より安値で買える。

だから現時点で建っている家を内覧したいと依頼したものの、「住民が他人が住居に入るのが嫌で内覧を拒否しているめ、3Dの図面と外観を敷地外から確認するしかない」と言われた。

返答からの推測でしかないけど不安しかない。

違う間取りの物件が見れないということは、現時点では家が一軒しか建ってない。しかも、同じ間取りで恐らく同エリアに住む事になるであろう先住民は閉鎖的。

確かに他人に家を見せるのは嫌かもしれないけど、山奥の土地に一世帯しかないとなれば、わたしだったら寂しいし、住民をもっと誘致したいし全然オッケーってなる。

家族がいて家が荒れてるとか、そうでなくても何らかの事情があり他人が踏み込んでくるのは気まずいかもだけど、セキュリティもあるこの物件を購入しようと考える人が強盗団である可能性は限りなく低いわけで、、、。

最初から合わなそうな住民が一世帯しかない時点でご近所トラブルの種しかない。出だしから良くない感情を抱いてしまった以上、住んで顔合わせてもモヤるだろうしね。

実はバンコクの家もお隣さんが朝の6時からDIYしちゃう系のご一家で、すれ違うたびに何とも言えない気持ちになる。

コンドだからまだいいけど、もし一軒家建てちゃったら引っ越しも売るのも大変。

伴侶がタイ人であれば穴場の土地を買って家を建てるという選択もできるけど、現地人さえ泥棒が入ったのに報復が怖いから警察には通報しないケースもあるらしい。

外国人は不利なので安全を買うという意味でも安全が確保できる場所にした方が懸命。

バイクで転倒するも元凶となった外国人は逃げる

サムイ島は地域によっては急勾配の山奥にリゾートが建っている。バイクで坂を降っていたら、民家から車が出てきたので止まって道を譲った。

しかし、不幸なことに、止まった場所に水溜まりと泥が落ち葉で隠れており、滑ってバイクが転倒して1mほどずり落ちて行った。

その元凶となった車は知らんぷりで走り去り、私たちはバイクが重くて動かせず狼狽えていた所、後方から来たタイ人が助けてくれた。やっさー。

その後、ホテルに戻ったら、バイク事故で外国人が亡くなった話を聞いたり、出先でも友達がさっきバイクで事故っただの、1日で3回もバイク事故の話題が身近に出る始末。

わたしは怪我しなかったけど、旦那氏が足怪我してサンダルにも穴空いておわた\(^o^)/

何人が放置して逃げたかは不明だけど絶対外国人!

基本的にタイ人は血も涙もない行為は恥という文化があるのでまず助ける。良くも悪くも小さな島界隈なので放置したらすぐに噂が立つし、近所の目も気にするはず。

サムイの人たちは優しいから放置するとも考えにくく、親切だから変な位置に止まった時点で、窓開けてそこ危ないよって教えてくれる。

バンヤンツリーサムイも急勾配にあったけど、カートで移動だったから苦痛ゼロで楽しかったんだとようやく思い出した。

この辺りで萎えた!早く帰りたい!という感情しかなかった。

相場崩壊中。価値と価格のバランスが悪すぎ

「タイ安いもんね」って何も知らない人から言われるとタイの何を知ってるんだ?と言いたくなるくらいにはタイ贔屓しがちですけど、バンコクの中心地より価格設定がひどい。

例えば、バンコクのローカルでも60分300バーツでマッサージは受けられる。しかし、サムイのチャウエンエリアは60分650バーツの店が普通にあった。

バンコクでもこの価格であれば、清潔でパーソナルスペースも確保された日系のお店でチップ渡してもお釣りくる。

相場が分からずに丸投げするのはかなり危険。それなりの金額が動く不動産となればなおさら自分である程度調べた方が良い。

わたしはタイと日本の掛け橋になりたいとか崇高な熱意も活力も持ち合わせていないけど、外国人として住まわせてもらえる事に感謝してるからこそ課金して経済回すのがモットーなのね。

だから現地価格に値切るような行動はしない方針で、ぼったくりでも目を瞑って課金するのがモットーなんです。

そんな自分がマッサージ店のギャルに「2人だからディスカウントして?」と言ったもんだから、隣にいた旦那氏が物凄くびっくりしていた。

それぐらいサムイ島の物価どうした?って感じ。

中心地から外れて競争が少ない場所の物価が極悪

今回は視察なので好きなホテルは我慢。

写真が良さげで空きがあった三つ星ホテルが1泊7千円。水回りがカビだらけ。しかし、長期滞在者のレジデンスが増えたため、コスパの良くて清潔な良いホテルから埋まっていき、質が低いホテルしか残らない。

もうこの時点でサムイに家買うのやめぴ!バンコクしか勝たん!という感情しか湧かなかったよね。

ちなみに、サムイ行きの飛行機はLCCがなく、平日でもほぼ満席。往復で4万ほど。これが恐らく来訪者の踏み絵となり来る人の質を上げている。

以前ならパンガンのパーリィ行くぜー!的なパリピ軍団が1組2組は乗っていたのだけど、今回はジョブズ精神を受け継いだいかにもなノマド民を多く見かけた。

食文化がまだまだ発展途中

視察後半はチャウエン中心地にいたんだけど、飲食店が観光客に最適化されすぎていてタイにいるのか戸惑った。

飲食店のほとんどがシーフード!ピザ!ステーキ!ケバブ!マック!

クイッティアオ難民に陥ったけど見つからなかったので、良さげなタイ料理屋に数回行き、セントラルのMKや火鍋あとはカップヌードルで凌いだ。

快適に料理できるキッチン付きのお家で毎日自炊できる環境なら良いけど、外食中心で過ごしたら飽きると思う。

バンコクに比べて食基準が低めなのでグルメを楽しめる粋に達するには時間がかかりそう。

プロンポン民のような快適優雅生活が好き

サムイ島にはセントラルモールがあるけど、作りがアウトレットモールみたいで移動中どちゃくそ暑い。もちろんトイレもクーラーがないためサウナ状態。

タイ人ですら「なんでトイレにクーラーないの!?暑すぎる!」ってご機嫌ななめだった。笑

クーラーがガンガンにかかったデパートで華やかなおべべを着て金色の店で優雅に茶をしばいたり、grabで好きな食べ物デリバリーしたい。BTS駅直結のモール最高。

強烈な湿気でお気に入りのバックちゃんがカビる未来しか見えなかったし、暑すぎてモールで謎に長袖着る痩せ我慢系のおしゃれもまず無理。生き残ることしか考えれない。

そもそもわたしは暑いの苦手なのになぜタイに住んでいるのか?それは暑さというデメリットよりも、タイが好きで暮らしやすいというメリットの方が断然上回っているから。

このように考えていたんだけど、厳密に言うならタイではなく、バンコクの中心地サイアム〜オンヌット間での暮らしが好きなのだ。

以前プナウィティに住んでいた事があるけど、思い立った時にサクッと美味しい日系レストランで夜ご飯するには少し離れているなあと感じた。

選択肢が少ない環境だと、絶対的に気に入った物だけ選別できないのがきつい。消去法でマシだよねっていう選び方は極力したくない。

サムイ島の好きなところ「サムイ人が天使」

不便さとか高物価などのデメリットをカバーするほどに、サムイ人は圧倒的に優しい。心があたたまる。

だいたい嫌な気分になる原因は民度の低い旅行客とか外国人で、サムイ人に対して負の感情は全くありません。

MカードやQRコードで会計すると、「こっちに住んでるんだ?」みたいに会話が始まります。

訓練されたわけでもないのに持ち前のホスピタリティ精神が高い。この人は頭の後ろにも目がついてるんだろうかってレベルで視野が広くて気遣いできる人がうじゃうじゃいた。

もしわたしが会社の採用担当者だったら真っ先にサムイへ飛んで優秀な人材をスカウトしに行く。

あとは、バンコクからサムイ移住した方から聞いた話だと、以下の意見を良く耳にします。

・渋滞がないからストレスたまらない
・空気がバンコクより綺麗
・インターナショナルスクールがバンコクに比べて安い

子がいないからインターの件は不明だけど、バンコクに比べて安くて送り迎えのストレス少ないってことだけはわかった。

空気もバンコクよりは綺麗。でも若干鼻が詰まったからプーケットの方が綺麗かもしれない。

サムイ島の不動産に関するあとがき

誤解ありそうだけどわたしはサムイ島に「住む」という点で合わなかっただけで、1年に数回はホリデーで足を運びたいレベルに好きです。

好きでも住むベース視点だと印象が変わることもあるので、不動産購入を考えてる方は現地まで足を運んで目で見て感じてみてくださいね!

仮にタイ不慣れだけどサムイ島に不動産を買うとしたら、まず2週間ごとにバンコクとサムイを往復する生活しつつ物価の調査しながら土地勘をつけていくのがちょうど良さそう。

タイは安いというイメージで最低限の資金で来るとかは正直厳しい。

サムイは航空券やホテルがベストシーズンに高騰したり振れ幅があるから、ゆくゆくは更なる物価高騰で引っ越しを余儀なくされるとかあり得る話。

購入して長期的に住むとなれば、最低の生活費20万バーツは余裕だよっていう層にはちょうどいいかもしれん。日本人が心のゆとりと安全で清潔な暮らしを保つという点でね。

逆に投資目的なら仕込むには良いタイミングかもしれない。

ロシアだけでなく台湾有事が起これば中国富裕層まで雪崩れ込んでくる可能性の方が高いので、それを見越して物件ガチ保して貸すなり売るなりできるしね。

現場からは以上です。