【旅から得た学び】モルディブでハネムーン満喫する予定がメンタルが超進化してしまった【再訪確定】

海外の全く異なる文化圏へ行くと新しい発見がたくさんある。

ぶっちゃけここ近年は旅してもリピートしたいと思える国がなかったんだけど、モルディブは必ず再訪すると決めたほど奥行きがある国。

日本では『主張しない』コミュニケーションが良しとされるが、モルディブでは『主張する』コミュニケーションを初めて意識した。

普段住んでいるタイも海外ではあるんだけど、タイ人はわりと空気を察してくれるので主張しないコミュニケーションは案外成り立ってしまう。

海外暮らしを続けていくにあたり、この辺りで英語での伝え方や根底にある価値観をアップデートさせるべきだと感じた。

本記事で頭を整理しつつ、学びをまとめていく。

モルディブでのケーススタディ

旅をすると潜在的に抱えていた問題が浮き彫りになり、トラブルに直面したりもするけど、納得した答えに辿り着けるチャンスだったりする。

終わってみるとだいたいは「あーこんなんでいいんだ」って拍子抜けするくらい簡単なんだよね。

日本は無宗教国家じゃない気がする

潜在意識で統一された価値観ってもはや宗教なのでは?

日本は無宗教とは言われているが、

謙遜・常識的で立派・普通が1番・協調性

同調圧力を含めたこの文化こそが日本宗教そのものだと考えている。

なので仮に日本宗教と呼ぶことにする。

日本生まれの日本人はこの価値観をベースに育つ。海外生まれの日本人でインター育ちだったりすると、この概念は無さそう。

とにかく母子家庭だけで村八分という閉鎖的な田舎育ち、外国人と言えば碧眼金髪という偏見にまみれた場所で育った自分は主張するコミュニケーションが恐怖でしかない。

恐怖というか、厳密に言えば、人の目がある前で自分の意思を主張することがカッコ悪くて、はしたない行動な気がしてしまうのだ。

気遣い、意見を押し殺す、伝え方はオブラートに包む。相手に恥をかかせないよう振る舞うのが美徳。

上記の習慣が25年の歳月をかけてこびりついているため、とにかく頑固である。

しかしながら、日本宗教をベースにして行動すると、文化が180度違うモルディブでは通用しない。事項でより詳しく書いたけど、むしろ奥ゆかしさがより混乱を招く。笑

レストランであいまいな言動と気遣いが仇となる

ホテルはインド系とヨーロッパ系のお客さんが多く、とにかくみんな主張するし、スタッフとゲストも積極的にコミュニケーションをとる。しかし、わたしたちは日本式の気遣いをし対話をしなかったことで、謎の工数を増やしてしまった。

状況としてはレストラン2日目のディナーでスープとメインの味付けがしょっぱくて8割くらい残した。

店内は9割埋まっていて混雑しており提供もかなり遅れている。店員も忙しそうだしデザートを待つのはやめて退席することにした。

すると、まさかの店員が追いかけて来たではないか!

「もし味に問題があったなら、今から新しく作り直します。あんなにご飯を残したらきっとお腹がすいてしまうし、もしそうなったら私はとても悲しいです。」

「いえいえ大丈夫です。気にしないでください。お腹がいっぱいだから、部屋でフルーツとか適当に食べます」

「本当に大丈夫ですか?(最初と同じ言葉をまた繰り返す)」

「はい、もうご飯は要りません。本当に気にしないでください」

ここまでハッキリ断ってようやく納得してもらえた。

大丈夫です、ではなく、YES or NOを明確にしないと伝わらないし相手も困るのだ。

欧米風の接客だと、食事はどうだったか聞かれません?

わたしこれがすごい苦手で美味しければもちろん良いけど、味が普通だったり不味いと伝えるかすごく悩んじゃうんだよね。

けど、味について正直な感想を述べたところで意味ないとも思ってしまうので不味くてもgoodとか適当に答えていたし、真実を伝えないことが親切だとも考えていた。

他にもごちゃごちゃ考える。

だって改善して作り直すというオファーをもらったところで、味は改善されないかもし、新しい料理が提供されてもすでにお腹いっぱいだから残したら申し訳ない。

こっちとしては配慮したつもりでも、自分なりの美徳を貫いたら、相手の好意を受け取らない人になるわけで、、、。

でも、他のお客さんを見てたら、味に文句をつけたり、こぼして新しい料理をもらって残していく人もけっこう居たから気にしすぎなのかもしれない。

というか、この場合だと味に『文句をつけている』という風に捉える方が問題なんだよね。単純に感想を述べているだけなのに。

この捉え方をしてしまうのは、わたし個人の捉え方に癖がある気がするし、生育歴が影響しているとも感じる。

思った事を口に出すのは恥ずべき事ではない。必要な場合は口に出さないといけない。

そして、言っても意味ないと諦めていたレストランの味付けはなんと翌日から改善されていた。

言っても意味ない、何も変わらないって日本が抱えている病気だよね。それが辛くて自由になって海外に出た身なのにまだ完治してなかったみたい。根底に諦めがあるって気づけてよかったわ。

シーシャを期待せずに待ったらまさかのスペシャル発動

ディナータイムが始まるまで20分ほど時間があったのでシーシャでも吸おうという流れになった。

シーシャを注文すると担当者はOKと言って奥に消えた。だいたいは、その後フレーバーのメニューを渡されるか口頭で聞かれるかするので、メニューを取りに戻ったのかな?と思った。

しかし待つこと20分、戻ってくる気配がない。笑

わたしたちは期待してないし、それなりに海外歴が長いから笑で済ませられるけど、免疫ない人はだるいかも。

待てば来るだろうと期待しても意味ないので、5〜10分待っても来なかったら「まだ来ないんだけどどうなってる?」ってせっついた方がいいです。

良くも悪くも日本人は主張しない怒らない静かな国民と思われてるので、後回しにされがち。体感でしかないけど。

逆にクレームしたりゴネまわす人はめんどくさいので優先される理不尽。財力を振りかざしたり、ゴネまわさなくても、丁寧に対応してもらえる方法はたくさんあるのにね。

冗談抜きに静かに佇んでるだけでこりゃホンモノだってわかる人本当にいるんだよね。ワンピースの覇王色の覇気みたいな。あれマジですごい。

話がそれたー!その話はまた別の機会にするとして、本題に戻りまんもす。

シーシャマンは忙しくて忘れたのかもね〜と判断してレストランに移動。

そしてレストランで注文を終えたタイミングで、しっかりシーシャを携えて戻って来たではないか!!!

レストランとシーシャが吸えるビーチは目と鼻の先なので、客が消えておろおろしている姿が見えた。

旦那氏が彼と話したところ「スペシャルなカクテルフレーバーのシーシャ作ったぜぃ!」とのこと。だからメニューも持って来ず時間もかかったのか。笑

面食らった旦那氏だったが、「ディナーまた終わったら行く、あとミント味がいい」と伝えたら「OK、待ってるね」であっさり終わったらしい。

残念ながら既にディナーも注文してしまった上にわれわれはミント味しか好きじゃないので、彼なりのおもてなしは完全に空振りだった。けど、全く気にする様子もなく、せっかく20分かけて準備したというのに悲しんだりもしない。

そういうゆるい空気ほんと好き。ズレまくってるんだけどそこに心を感じるからほっこりしてしまう。

ちなみに近くを通った時に別のアベックが甘い香りのシーシャ吸ってたから、そのスペシャルカクテル味を出したと思われる。笑

なんか色々な国へ行ったけど、この感覚は初めて!すごく不思議だわモルディブ共和国。

この件は誰が悪いかとかそういう話ではなく、お互いが一言でも確認の言葉を発していればすれ違いを防げたってだけ。

となると、相手の出方は待たずにこちらの要望を先に伝える方が一般的なのでは!?とようやく気づく。

実際に伝え方に主体性を持たせたら全てがスムーズになった。

最初から「シーシャのミント味をください!」それだけ言えば良かったのね。

ディナー後にちゃんとチルできました。もちろんお味はミントです\(^o^)/

この後レストランでも同様の伝え方をしてみたら万事上手く行きました。

接客の質は変えられないけど自分の伝え方は変えられる

みんなオペレーションを守ろうとして頑張るけど、ローカルと国外から来て働いてる人も混ざってるから限界があるんだよね。

日本やタイは基本的に接客するのはローカルだから一定の質が保たれるってだけの話。

ローカルだけで雇用して回せる国って恵まれてるのかもしれないね。

オーストラリアは人手不足で接客業は国籍ごちゃまぜのワーホリ民、ドバイも英語もでてホスピタリティが高いフィリピン人がが担っていたりするし。 

無意識のうちに形成される共通認識って宗教みたいなもんだよね。そこが似てる人たちに囲まれていると、国籍関係なくとても居心地がよい。

この現象に名前を付けたいわあー。グローバル化が進んだらこの分野も役に立ちそうじゃない?心理学・民俗学・宗教学の権威たちで共同研究してくれないかな。

まとめ:モルディブでのKYE LARNING

アプローチの仕方は違うけど、お互いの誠意はしっかり伝わってくるという不思議な体験だらけだった。

察するって大事かもしれないけど、大事じゃない。大枠で見ると余計かもしれない。行動することで誠意を渡したい相手にとって、あえて先回りして察したり遠慮する行為が裏目に出る場合もある。

だから、どっちかというと海外にいる時は、『粋』を重視した方がいいな。

迎え入れる際は、おもてなしや侘び寂びの力を存分に発揮したらいいと思う。

海外に出る際は、日本人が持つ粋の精神を前面に出していく。

この国は美しい観光資源と属人性に依存したビジネスで成り立っててとても面白い。ホテルの知名度や星の数、Googleレビューがあてにならない。人との相性もそうだし、個人の価値観に満足度が大きく左右されちゃう気がする。

モヤっとしたら即座に自分も相手も疑って適切な行動を試してみると、どんどん快適になっていく。むしろ日本人は少しワガママ言うくらいがちょうど良いから、安心してあれこれ要望を伝えてほしい。

何もすることがないから己の精神世界をあれこれ探索してみたり、普段目を逸らしてしまう細かい部分に時間を注いで考えることができる。

主体性について新たな視点で気づけたり実り多き旅であった。

次はマレから40分以上離れたクタドゥ行くぞー!粋な女になって戻ってくるから待っててモルディブ!