求人広告を見てブラック企業がどうか見破れたら、どれだけの人が不幸にならずに済んだことか!
ブラック企業に3回も入社してしまいまして、20代前半まで労働力として貢献していたゆっきー(@yukky_lucky11)です。
わたしはブラック企業の罠を知り尽くしたおかげで、求人から特徴を見破るコツを身につけ、ホワイト企業に転職できました。
今はフリーライターとして独立していますので、文章を扱うプロとして求人広告からブラック企業を見破るコツを伝授します!
目次
ブラック企業が出している求人広告にある3つの特徴
彼らは言葉選びがとても上手です。夢とヤル気だけで人を動かすマルチ商法に似ています。
一言でまとめると「パフォーマンス臭」が漂っているのです。
上司や同僚と楽しそうに働きお金を稼いで出世する。
リア充のような生活に憧れが1ミリもない人はいません。彼らはそういった欲求を刺激する言葉や文章を選ぶのが上手いです。
まずはブラック企業の求人に関する特徴から説明していきます。詳しいフレーズは長くなるので後半でまとめました。
特徴①デメリットは全て「隠す」
ブラック企業の求人は全て聞いていて心地よくなるような言葉、つまりメリットばかりが並んでいます。
- 人間性を重視します!
- ヤル気がある人大歓迎!
- アットホームな会社です!
つまり言い換えると以下です。
- 人間性を重視→学歴がある人が集まらない
- ヤル気がある人大歓迎→洗脳して奴隷にしやすい人材
- アットホームな会社です!→家族経営・上層部が仲良し
デメリットをあたかもメリットのように言い換えています。
そうでもしないと求人に応募がこないので、都合が悪いことは全て隠されているということですよね。
特徴②過剰なくらいの「仲良し感」
- 肩を組んで撮っている写真
- 社員の笑顔が引きつっている
- 社員数はいるのに写真のメンバーいつも同じ人
基本的にブラック企業の中心人物ってが求心力があり、会社に貢献したいというより、上司に嫌われて立場を悪くしたくないorもっと気に入られたいという感情ベースです。
だから取り巻きが一緒になったり、断れない人に目をつけて写真に映らせたりメンバーも変わらない。
数年前に、とあるベンチャーに知人が勤めていたのですが、退職した後も写真を使われ続けていたというケースもあります。
特徴③圧倒的に「胡散臭い」
デメリットを隠して、張り付いたような笑顔の写真、しかし漂う変な空気…。
こういったチグハグさが胡散臭さにつながります。
物事には必ずメリット・デメリットがあります。ですので、全てがメリットということはまずありえません。
ホワイト企業はデメリットを求人広告で隠さなくても人が集ますし、信頼を失うだけだからやらないのです。
ブラック企業はサイコパスの巣窟
ブラック企業をマンセーする社畜たちのコメントにも注意してほしいので言及しておきます。
ブラック企業で働く人の口コミ、企業説明会で現れる社員とか「本気で自分たちの会社サイコー!」って心の底から言ってるから見破りにくいです。
結果主義でも結果を出せる人には苦にならない、むしろ楽しい。
アットホームな家族経営の職場でも、経営陣たちと上手く付き合えさえすれば楽勝。
こういった感覚なのでしょう。嘘のない本心から熱弁されると意外と押されてしまうものです…。
経験がないと見抜くのは難しいので以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ブラック企業3社で働いた経験者が教える共通する9つの特徴と見分け方
求人広告以外からブラック企業の特徴を見分けるコツ
求人広告で企業名がわかったら、公式サイトもチェックしましょう。
企業理念や社長の人相からわかる
会社の「顔」と企業理念で「壮大な夢」を語っていないかチェックするためです。
ノルマの厳しさや会社への理不尽な貢献を精神論で強いられる場合がある
零細企業や中小企業といった小規模の会社ですと、社長や幹部の写真が掲載されていることもあります。
笑顔でも人相が凶悪だったりしますので避けましょう。写真でも性格はにじみ出てしまうので、隠しきれません。
経営者だから全員人格者というのは間違い
経営者だから必ずしも人格者というわけでないです。
- たまたま運良く稼げた
- お金を儲けることに長けている
- 親から会社や財産をただ受け継いだ
人間性と器と稼げる額は比例しておらず、稼いだお金を会社や従業員に循環させる人であるかは話が別で本質が全く違います。
これはわたしもたくさんの経営者と会ってみてわかったことなので、初めのうちは全く気づけなかったです。
「社長だからすごい!」という幻想を抱きすぎずフラットな目線でチェックしましょう。
会社のホームページがないor適当すぎるのも危険
一方でわりとしっかりしていそうな会社でも、ホームページがなかったりお粗末だったりするケースもあります。
- ホームページがない
- 長い間ずっと更新されていない
お客様に対応する時は身だしなみって整えませんか?→顧客目線の欠如
このご時世にホームページがないって怪しい→マーケティング感覚の欠如
時代の流れを考慮しないくらい→ワンマンで頑固
大手で名の知れたホワイト企業ほどサイトはしっかりしています。
求人を出すということはある程の業務量があり雇用は保てている。家族経営の会社、企業努力をせず既得権益で成り立つ会社。
このような仮説が浮かび上がります。ハローワークの求人に多い傾向なので避けた方が良いでしょう。
警戒せよ!ブラック企業の求人にありがちなフレーズの特徴
求人広告で使われているフレーズからブラック企業の特徴は判別できます。警戒してください。
警戒フレーズ | 解説 |
未経験歓迎、ヤル気や熱意を評価、独自の研修制度 | やりがい重視で労働力を搾取する洗脳が目的 |
アットホームな会社、先輩が丁寧に指導 | ヒエラルキーやパワハラが横行している |
みなし残業、一定の残業時間を含む、36協定 | 残業させられることが前提になってます |
あなたの夢を応援します、独立支援 | 夢を追う人はお金が必要なので働いてくれます |
積極採用中、大量に採用してます | 離職率が高いので補充しておきたい |
自主性を尊重します | しっかりと教育する気がない |
経験より成果主義、20代~30代で幹部候補に | 若くて体力がある人しか残れない |
20代で年収1,000万も夢じゃない! | インセンティブの営業職 |
やりがい重視で労働力を搾取するフレーズ
- 未経験歓迎
- 独自の研修制度
- ヤル気や熱意を評価
未経験だと会社の謎ルールも押し付けやすく、やりがい重視すると情弱が集まりやすく労働力を搾取しやすいからです。
独自の研修制度は著名な講師を読んだりカリュキュラムが組まれている超優良大手企業ならわかりますが…。
ブラック企業の研修はだいたいが洗脳教育となってます。
アットホームさで和ませるフレーズ
- 風通しの良い会社です
- 頼れる先輩に相談できます
実際にはパワハラが潜んでいます。
家族経営の零細企業や上下関係が厳しい体育会系の会社に多いです。
どういった会社でも飲んでコミュニケーションとったり打ち上げとかしますよね。
その飲んで楽しそうな一瞬の時間を切り取って伝えているのです。
残業が前提にあるフレーズ
- みなし残業
- 一定の残業時間を含む
- 36協定結んでるアピール
長時間の残業があることを匂わせています。
残業がはほぼないと油断させる「36協定を結んでるから大丈夫」とやたらアピールしてくるのも危険です。
残業ってそもそもすることが前提じゃないですから。
あなたの夢を応援しますというフレーズ
- あなたの夢を応援します
- 独立支援
長期的な労働力を確保したいと言っています。
開業には300万必要だ〜とか言っておけば、ある程度の期間必死に働いてくれますよね。
夢を追う人はまず独立の開業資金が必要だと、まずお金を貯めることやスキルを学ぶことから始めようとします。
本当の成功者は魚の釣り方、労働以外でお金を増やす術つまり本質を教えてくれるはず。
親切な会社だと勘違いしないようにしましょう。
人手不足を匂わせるフレーズ
- 積極採用中
- 大量に採用してるからスタートラインは同じ
離職率が高いので補充しておきたいという切なる願いですね。
ブラック企業的には同期の中で競わせて、仕事ができないやつをイジメのターゲットにしたり八つ当たりするのに好都合。
同期がたくさんいると公開処刑して見せしめにしやすい…。
【関連記事】何しても怒られて仕事のミスが怖い人へ。ブラック企業で公開処刑され続けて学んだ傾向と対策
自由を売りにするフレーズ
- 自主性を尊重します
- あなたに合ったやり方でお任せします
そもそも最初から社員を育成する気がない、入社間も無く膨大な量の仕事や無謀なノルマを課せられる。
しんどいやつですね。即戦力を期待されています。
役職を与えることを匂わすフレーズ
- 大きな仕事も任せます
- 頑張り次第で20代で幹部に
明確な売上額がわからない職種だと判断しようがないので、このフレーズがある場合ですとインセンティブ(成果報酬)の営業職である可能性が高いです。
お客様対応をするだけと謳っていたコールセンターのバイトがこれでした。
また、若くて体力がある人しか残れない激務であることも考えらます。
若くても稼げるなどお金をチラつかせるフレーズ
- 20代で年収1,000万も夢じゃない!
- 年俸制・賞与を得意げにアピール
上記同様、高額の報酬がもらえるということは、販売する商品の金額が高額かつ完全成果主義の営業職です。
売れなかったらお金が入ってこないということは、結果を出さないと困窮します…。
ボーナスって普通に貰えるが当たり前なのに、そんなにアピールするのも変な話ですよね。
【実体験】ブラック企業の求人に騙された激萎えエピソード3選
わたしが体験した中でも萎えたエピソードです。
残業20時間:定時から1時間後の18時にタイムカードを切らされる。実際は残業100時間。
ボーナスも支給:ボーナスとして本をプレゼントすると言われて不要な本を渡される。
正社員登用あり:正社員になれる条件は忠誠を誓った勤続年数10年の人間のみ。
ブラック企業の求人に騙されないために条件は確認すべし
ブラック企業の求人から特徴を見破るのは一筋縄ではいきません。
控えめに言って予想を遥かに超えてきますし、圧倒的に自分たちが有利なマイルールを押し付けられます。
必ず確認しましょう。
面接の際に必ずチェックすることリスト
- 正社員登用の条件
- ボーナスの支給額
- 求人募集している理由
- 前任者が退職した理由
- 新人研修の内容
- 残業時間(具体的な繁忙期)
転職エージェントで紹介された案件だとしても必ず確認しておきましょう。
ブラック企業の情報は無料で収集できる
ブラック企業にどうしても入りたくない!転職に失敗したくない!
そんなあなたは企業10万件のリアルな口コミが無料で見れるキャリコネで、面接先の情報をWチェックしましょう。
ブラック企業の特徴を見破って転職を成功させよう
うっかり3回もブラック企業に引っかかっていました。
なんか情弱の心理を把握しており、居場所を与えて飛び込みやすい環境を作るのがマジで上手いんですよね。恐怖。
わたしが見つけ出した最もリスクが少なく転職しても失敗しない方法の最適解は個人で稼ぐでした。
とはいえ、ホワイト企業に転職して時間のゆとりを確保できていなければ、今ここにはおらずブラック企業で消耗し続けていたことでしょう。
ブラック企業に騙されない手助けができれば幸いです。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。